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by green_ice_0331
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新大久保駅事故から6年

関根さんのお母さんは亡くなっていた。。。
事故当時、朝日新聞「天声人語」にお母さんの言葉が紹介されていた。
「結局助けることができなかった。無駄死にです」
お母さんの喪失感はいかばかりだったろうか。
記事にもあるが、お見舞金として全国から集まった金額5000万をそっくり寄付していらっしゃる。
息子さんを亡くされた悲痛さは決して癒されることが無かったのではないだろうか。
「いまでも山手線は乗れない。」
そうおっしゃる関根さんのお姉さんもそうだ。
そして、最初に落ちた人のご家族もどれだけ肩身の狭い思いをされてきたことだろう。
日本人側の当事者にとって、この事故は誰にも触れられたくない悲痛な出来事だった。
関根さんたちの姿が希薄なのはそういう理由があるのだろうと思う。
だからこそ、この事故はそのままの姿で覚えていなくてはいけない。
映画はフィクションだそうだからこのまま日韓友好の罪の無い美談として歩き続けるのだろう。
美しい誤解をあちこちにばら撒きながら。そして日本人たちの悲痛な真実はどんどん隠されていくのだ。
新大久保駅事故きょう6年
東京都新宿区のJR新大久保駅で、山手線の線路に転落した男性を救助しようとした韓国人留学生李秀賢(イ・スヒョン)さん=当時(26)=とカメラマン関根史郎さん=同(47)=が犠牲になった事故から二十六日で丸六年。この日、天皇、皇后両陛下が李さんをモデルにした日韓合作映画「あなたを忘れない」の試写会に出席され、翌二十七日に映画は封切られる。

 李秀賢さんの父李盛大さん(68)と母辛潤賛さん(58)は二十五日、韓国釜山から来日した。試写会と「偲(しの)ぶ会」に出席するためだ。

 二人は二〇〇一年に皇后さまと直接言葉を交わしたことがある。

 李さんら「殉難者」を悼む警察庁の慰霊祭に出席し、ほかの遺族とともに皇居へ。たまたま車で通り掛かった皇后さまが車から降りて「立派な息子さんでしたね」と声を掛けたという。

 試写会への両陛下の出席について「日本の皆さんが息子を忘れていないというメッセージを感じる」と盛大さん。潤賛さんは「息子は『韓国と日本の懸け橋になりたい』と言っていたが、今そうなった気がする」。

 一方、「山手線には絶対乗りたくない」と話す関根さんの姉山崎操さん(57)は、今も悲しみが癒えない。

 山手線の代わりに並行して走る埼京線などを利用。埼京線の電車が新大久保駅に差しかかる際にはいつも、現場のホームと反対方向を向くようにしているという。

 事故直後、マスコミなどの「大騒ぎ」を見て、母と二人で「できればそっとしてほしい」と思った。母は「(息子の)行動は当然のことだったのでは。運悪く命を落としてしまったけれど」と。新聞社が読者から集めた見舞金を受け取ったが、全額の約五千万円を「社会福祉に役立てたい」と関連団体や地元の横浜市緑区に寄付した。

 持病で足が悪かった母は、事故後一度も新大久保駅を訪れないまま、二〇〇五年十月に自宅で倒れて亡くなった。山崎さんも同駅に顕彰碑ができて一度だけ訪れたが、足が震えてホームを歩けなかったという。 【東京新聞】

by green_ice_0331 | 2007-01-27 23:59 | 記事スクラップ